ジャーナル



Tuesday, September 21, 2010

リポート:スイス、テッシンでの雪崩事故でアバラング使用のスキーヤー生還

以下のリポートは2010年1月30日にスイスのベドレットバレーの雪崩事故から生還したスキーヤーからの初めての個人的投稿をBDスタッフが編集・要訳したものです。


 

先週の土曜日、私と私の仲間達は恐ろしい体験をした。私たちはテッシン(スイスのイタリアよりの地方)でスキーツアーを楽しむことにしていた。20人のパーティで、雪質は最高のパウダースノーだったが、風は非常に強かった。私たちはこの強風がもたらす影響を予測することはできなかった。

ベドレットバレー 写真提供:SummitPost.org

私たちはベドレットバレー(テッシン北部)の山々を巡るツアーをしており、私と友人は他のメンバーより少し遅れて行動していた。全ては順調で、天気も良く楽しい1日のはずだった。そのとき上の方で「フーム」という雪崩の前兆音が聞こえたので、私はアバラングパックのマウスピースを取り出した。この音を聞くのは非常にいやなものだ。普段、私がアバラングを装着するのは滑るときだけでハイクアップの時は身に付けていない。この日は昨年買ったアバラングパックを使用していたが実際にその機能を使ったことはなかった。持っていてもできれば使いたくない機能だ。

私と友人が4〜5分歩いたとき、雪崩が発生しこちらに向かって来るのが見えた。私は何もすることができなかった。スキーにはシールを装着していたので滑って逃げることはできなかった。5秒後には私は雪崩に巻き込まれ、雪崩のエキスパートでもプロでもない私は、恐怖にかられ叫ぶことしかできなかった。このようなとき人の脳は何も処理できないようだ。私は手を顔の前に保持した状態で雪の中を流され、回転する空を見て完全にパニックに陥ってしまった。

顔の前にスペースを確保することができ呼吸をすることはできた。私が流されたことを友人が見ていてくれて助け出してくれるものと思っていたが、20分が経過した頃になってもその気配はなかった。きっと全員が埋まってしまったのだと私は判断し、このときになってアバラングシステムを使用することにした。落ち着いてリラックスして呼吸をすることに集中し救助を待つことにした。時計を確認することができたのでアバラングを1時間10分使っていたことがわかったが、こんな状況下では時計など無い方が気が楽だったかもしれない。そして明かりが見え、救出者の姿が見えたときには助けられた幸福感でいっぱいになった。

私の個人的な意見としては、私がここにいるのはアバラングを持っていたおかげである。ブラックダイヤモンドが私の命を救ってくれ、レスキュー隊が私を掘り起こしてくれた。私はスキーツアーをこよなく愛している。今私は絶対にアバランチ講習を受けようと考えている。そして来年また同じコースに挑戦しよう。私の2010年のウィンターシーズンは終わった。

最後に1つ質問があります。アバラングで呼吸しているときホーホーというような音がしましたが、これは正常なのでしょうか? [はい。それはホンキング音といってアバラング使用中に正常な状態で起こる音です。-BDクルー]

素晴らしい製品を作って下さったブラックダイヤモンドの皆さんに感謝します!

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